2022/09/04 19:30

縦構図で撮りますか。

それとも、
横構図で撮りますか。

以前にも書いたかもしれません。
あるセミナー会場で、縦と横とどちらで撮ることが多いですか?とお聞きしましたら、なんと「縦でしか撮っていない!」とのお声が、その会場の過半数という事例がありました。
尚且つそれは、スマホカメラしか撮ったことがない方々でした。


はい、もちろん、どちらで撮るのかは自由です。
そして、
どちらで撮っても、正解も誤りもありません。

教科書的なことを記すのがこの場の目的、というわけでもありませんので、わたしの感覚で綴っています。
「ご自身は縦と横とどちらがお好きですか?」
こういう質問に置き換えてみると良いのではと感じています。

わたしは、縦構図がしっくりくることが多いです。
あくまでも個人的感覚です。
それは、スマホカメラでも一眼レフでも、です。


被写体の性質と、その切り取り方によって、縦構図でも横構図でもどちらも魅力的な結果を手に入れることができます。
それは、自分自身が「何を撮って、何を伝えたかったか?」がハッキリしている限りは問題ではないと思います。

教科書的に考察するならば、
被写体の「動き」に合わせる。というのが一つ。
動きとは、視線の動きのこと。

天に向かって伸び続ける木々は、その導線が縦なので縦構図だと「収まりが良い」という結果を導きます。
ですが、
横構図だったとしても、その一部分を印象的に切り取ることができるので、結局は「何を伝えたいか」。
ここに帰結します。


少しだけ話題から外れますが、
スクエア(正方形)で撮影する。これは、わたしは避けたいと考えています。
非常に苦しいのです。
やってみるとわかりますが、撮影時点で横にも縦にも「逃げ」がなくて非常に苦しい感覚に襲われます。
息が詰まる、という言葉のほうがピッタリかもしれません。

過去、カメラを縦や横に自由に向けられなかった時代、それは二眼レフの時代ですが、その昔には、縦構図でも横構図でも、撮ったあとのフィルムから自由に切り出しできるように、との目的で正方形で撮れるフォーマットが作られた、との歴史的背景もあるようです。


これを今の世に置き換えてみます。
まさに真逆の世界です。
あとから、正方形や丸型に自由に切り抜けるよう、「縦も横もあるから、バリエーションは2倍になります!」ということです。
また、
撮影時には色々と思いを巡らせて楽しく撮りませんか。という提案でもあります。
あと、
「長方形のイメージセンサーの両端を使わず、わざわざ中央部分だけで撮る理由もありません=画素数も無駄になります。」
ということなのです。


撮影時点で、息を詰めてしまう必要などありません。
もっと自由に、もっと柔軟に楽しみませんか。



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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。